RFM分析と顧客ランク変動分析
RFM分析とは
RFM分析とは、「R:最新購買日」・「F:購買回数」・「M:購買金額」の3指標で、顧客をスコアリングし、優良顧客を判定するのに用いられる顧客分析手法です。優良顧客や優良顧客になる可能性がある顧客をターゲットとし、それぞれに合ったプロモーションしていくことで、顧客維持と利益を期待できます。顧客のセグメンテーション方法としては最も実績がある基礎的な手法です。
R(Recency:最新購買日) 最近いつ購入しているか
F(Frequency:累計購買回数) どのくらいの頻度で購入しているか
M(Monetary:累計購買金額) いくら使っているか
RFMの条件設定
具体的には、以下のようにRFM条件を設定していきます。
例えば、累計購入金額が30回以上、累計購入金額が50万円以上、かつ直近購買日が30日以内の顧客はランク5、つまり自社にとって最も優良顧客であると言った具合に設定します。
【RFM条件設定例】
ランク | R(最新購買日) | F(累計購買回数) | M(累計購買金額) |
---|---|---|---|
5 | 30日以内 | 30回以上 | 50万円以上 |
4 | 60日以内 | 10回以上 | 30万円以上 |
3 | 90日以内 | 3回以上 | 10万円以上 |
2 | 180日以内 | 2回 | 5万円以上 |
1 | 180日以上 | 1回 | 5万円未満 |
どのようにランクの条件を設定するかにより分析結果に左右するため、RFMの定義が重要なポイントとなります。
RFM期間比較分析による顧客ランク変動分析
RFM分析は3次元だけでなく、FとMの2軸で分析することもできます。例えば、R値を「直近1年間に購買実績のある顧客」と定義し、その顧客のFM分析を行います。R値をずらし異なる2期間でのFM分析をすることで、顧客ランク変動を見ることができます。
- 1年前にAランクにいた顧客は、1年後どのランクに動いているのか(その逆も可能)
- 顧客の離反(休眠)は、どのような顧客ランクを経過して離反していくのか
- 施策実施後、ターゲット顧客のランクは上昇しているのか(施策効果があったのか)
- 休眠顧客の復活の傾向はあるのか 等
このような顧客の動き(動向変化)を見ることで、ランク下降している顧客を抽出し早めの対策を施すことで顧客離反を阻止したり、また、顧客ランクごとの施策が有効だったかを計ったり、施策の立案・改善、優良顧客育成等に活用することができます。
アドバンリンクの顧客分析サービス
アドバンリンクは、CRM、顧客データ活用を専門とした会社です。RFMの定義、セグメンテーション方法から、顧客軸と商品軸を掛け合わせた分析など、あらゆる方面から分析と考察を行います。ぜひご相談ください。
顧客分析に役立つコラム
更新日:2016/4/27/公開日:2007/5/14
■優良顧客を生み出すための仕組みを作る!CRMプランニング
→CRMサービス
■顧客の購買パターンからマーケティングヒントを見つける顧客分析
→顧客分析サービス
■顧客データから施策連携するCRMソリューション
→統合CRMプラットフォーム「CRMstage」